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中銀カプセルタワー

   


こんにちは永上です。

今回のブログは今年9月末に解体工事が終了した中銀カプセルタワービルを取り上げたいと思います。

1972年に建築家 黒川紀章により設計され竣工した、メタボリズム建築を代表するビルです。(このビルの構造は、多くの書籍やネットで知ることができますので、ご興味がある方はお調べください。)

私が中銀カプセルタワーの内覧に参加できたのは解体が決定していたものの延期になっていた昨年の夏頃のことです。

カプセルの内部はとてもミニマルな空間となっており、あの特徴的な窓が一つ設けられています。

 

この丸い窓から見た景色は、まるで未来の世界のように見えてくるから不思議です。

室内はオーバーヘッドコンソールユニット・デスクユニット・エアコンユニット・クロークユニット・バスルームユニットで構成されており、機能性とともにデザイン性を兼ね備え、また、遊び心をくすぐられるような作りとなっています。(私は初めて見たオープンリールデッキに心ときめきました)

私にはこのビルが高度経済成長が終わってもなお、たくましくそして柔軟に成熟していく日本のエネルギーを50年たった今も漂わせているように感じられ、これからを生きる私たちに「がんばれ!あとは託したぞ!」と、最後のメッセージを発信しているように思えて、なんだか胸が熱くなりました。

残念ながら惜しまれつつも解体工事が完了し、唯一無二といっても過言ではないその存在は姿を消しましたが、カプセルのいくつかは取り外され、美術館やホテルとして保存されるそうです。

この先、この保存されたカプセルが、どんな風に存在感とメッセージを放つのか楽しみでなりません。

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