ストーリーSTORY
長年住み続けた家に対して誰もが持つであろう施主様の希望を叶えるべく、提案させていただいたのは、コンパクトでありながらも、プライベート空間と生活空間を分けるプランでした。
限られたスペースの中で、ダイニングの機能を補完するため朝食やティータイムに使用できるカウンターを設置。それが空間にリズムを与え、ミニマムでありながら気楽に集えるDKに。
手前の壁はタイル調、奥の壁はウィリアム・モリスのローズヒップ柄。どちらもグリーン系でまとめ爽やかな印象です。
ガスコンロをIHヒーターに変えて安全性をアップ。高い吊戸棚はハンドルを引くと棚が下りてくるハンドムーブ機能付きを選択。
小さな3段のオープンシェルフには、日常的に使うものをディスプレイできます。
リフォーム前は簡易的な階段下収納だったスペースをパントリーに改造。クローゼットドアを設置することで、扉の開閉に必要なスペースを最小限に抑えました。
左手前の引き戸奥は寝室、右奥の引き戸の中に、リフォーム前は中二階にあったトイレ・洗面所・洗濯機置き場・お風呂と水回りの機能すべてを納めています。
階段の上り下りを減らし、日常生活をワンフロアで完結したいという施主様の希望を叶え、かつプライベート空間と生活空間を分けることができました。
以前は押入れだったスペースと和室の一部をシステムバスにし、風通しのために壁を開口。防犯性を考慮して、細長い縦滑り出し窓を採用しました。
トイレは、入ってすぐ右側にニッチスペースを設けて手洗い器と小さな棚を設置しました。モロッカンタイル風のフロア、木目調クロスを貼って腰壁風にし、印象的でありつつも落ち着く空間に。
トイレ正面には、必要な機能をしっかり押さえながらも省スペースの薄型タイプのドレッサーを。大理石調のクッションフロアにグリッター感のあるホワイトの壁紙を合わせ、清潔感を演出しました。