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リメイク+オーダー家具=世界にひとつだけの一品(横浜市青葉区・T様)

   


こんにちは。七瀬です。
本日は、なんだかプレゼントをいただいた様な気持ちになったオリジナル家具のお話を。

まずはビフォーです。
キッチンとダイニングルームとの間仕切り壁に設置してある、腰高の造り付け収納。

カラーやデザインが数十年前のムードで、
現在ご使用の『マルニ木工 地中海シリーズ』のダイニングテーブル、ライティングビューロー、
そして今回仲間入りするカップボード(写真右側のものを交換)にマッチしない為、新たに製作したい、というご要望がT様の最初のお問い合わせでした。

現調に伺う前に再度お客様からいただいたメールには、

「この天板を活かして下の扉だけ作り変える事は可能ですか」

というご質問が。
もちろん可能です。が、それでは本体部分の古さが拭えないのが正直な所。
全て同じブランドで揃うダイニングルームに果たしてマッチするだろうか・・・。

そしてご自宅へ伺い拝見したところ、このカウンター天板。
無垢の集成材で、ほんの少しの傷がある以外は反りもなく厚みも十分。それに、拝見した限りうまくばらせそう。
新築当時に取り付けられたという事は、ご家族の食卓の思い出と共にずっとそこにあったという事です。

・・・ふむ。

ここで私の「これは再利用しかない!」という気持ちが湧きあがります。
新たに作るのが一番近道ではあるのですが、いつか

「この天板は昔のものでね・・・この家具はこんな風に作って、あの頃はこうで・・・」

と、少しでも語っていただける様な一品にしたい。
そして完成したお品物がこちらです。

(カップボードも新しくなっています)
収納部は本体・扉全て新たに製作させていただきました。
マルニ木工のデザインを邪魔しないシンプルな佇まいながら、台輪の高さやモールの太さ、ツマミのデザインと位置など細部のバランスにこだわって一点だけで見ても飽きの来ないデザインに。
将来別の場所に置きたくなった時に移動できる様、壁固定はせず置き家具仕様にしました。

写真では同じメーカーの家具の様に見えますが(ツヤもぴったり)、実際は木材独特の自然な色の違いがあります。

内部は可動棚で、既存品の収納量を確保。

天板は他の家具に合う様、エッジ上下のカット加工で控えめに装飾を施し、丁寧に現状の塗装を剝がして再塗装を。
収納部は全く新たな木材であるため、再利用する天板とのカラーに違和感が出ないよう色合わせに神経を配りながら、下塗り・中塗り・上塗り と重ねていきます。

こうして出来上がった、
天板はリメイク(カット加工+再塗装)、収納部はフルオーダー家具として新たに製作させていただく、というハイブリッドな家具。
フルオーダーならではの長所を存分に生かした一品になりました。
(・・・ダイニングテーブル、ライティングビューローと全てを含んだ写真を撮影してこなかったおっちょこちょいな自分を恨みます!)

「素材の長所に助けられながら活かせるものを活かして、また数十年愛用していこう」というお客様の価値観に触れさせていただく瞬間は、この仕事をしていて心が満たされる時です。
加えて、T様には大変喜んでいただくことができ、なんだかとてもほかほかした気持ちでお客様宅を後にしました。

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T様ご夫妻、この度は誠にありがとうございました。
何でもない日も特別な日も、
その家具と共に食卓の思い出を重ねていっていただければ嬉しく思います。

 

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